TRPGは「参加者同士が会話で物語をつくる遊び」です。
ただそう言ったところで、ちょっとイメージがわきにくいと思います。
だから、あえて色んなことを省略し、わかりやすく言うなれば、
TRPGは「別の誰かとして異世界に旅行にいく遊び」です。
つまり、TRPGは「旅行」に似ていると、私は思っています。
参加者は、「現実ではないどこか」へ、物語を使って旅に出ます。
行き先はどこでしょう。どこへだって行けますよ。
「現代日本だけども、とても危険な神話生物がいる世界」だったら身近ですかね。
「1920年代のアメリカでギャングの抗争」なんてのもワクワクします。
「剣と魔法のファンタジー世界」は王道の楽しさですね。
「宇宙を舞台に巨大ロボットで大戦争のスペースオペラ」もいいですね。
こういった「行き先」を選ぶ事を、TRPGだと「システム」を選ぶと言います。
「クトゥルフ神話TRPG」
「ソードワールド2.5」
「異世界戦記カオスフレア」
などの名前で市販されているのが「システム」です。
さて、行き先についてお話したところで、
大事なことをお伝えしましょう。
この「TRPG」という旅行は基本的にはツアーです。
仲間と一緒に旅に出ます。なので、皆で楽しめるかが大事です。
そして、この旅の仲間のことをPL(プレイヤー)と呼びます。
ツアーなので、ガイドさんもいますよ。
旅を先導してくれるツアーガイドさんのことをGM(ゲームマスター)と呼びます。
基本的にはGMが旅をひっぱってくれるので安心して遊べます。
是非、GMとPLで協力して、楽しく素敵な旅行にしましょうね。
それで、旅の「目的」ですけれど、
一番の目的はもちろん「旅そのものを楽しむ」ということです。(大前提)
でも、それだと漠然としているので、もっと具体的な目的をツアーガイドであるGMが示してくれます。
その目的は「行き先」によって様々です。
「宝物を手に入れてお金持ちなる」「エイリアンから生き残る」、
あるいは、「ドラゴンを倒してお姫様を助ける」
「銀河帝国の秘密兵器を破壊する」などなど。
きっとわくわくしたりハラハラするようなものが用意されていると思います。
厄介な事件があなたを待っているかもしれませんが、それだって旅の醍醐味です。
さぁ、「行き先」もわかった。「目的」もOK。そして「旅の仲間」もいます。
でもちょっと待ってくださいね。
TRPGという旅行で一番楽しいことをお伝えします。
「郷にいっては郷に従え」と言うことわざがあります。
あなたには「別の誰か」として旅行に参加してもらいます。
その「別の誰か」は「行き先の世界にいそうな人」です。
「美人なニュースキャスター」になってみてもいいです。
「駆け出しの勇者」や「百戦錬磨の老戦士」、
あるいは「巨大な武器を持った幼女」でもいいです。
「故郷を帝国に滅ぼされた天才パイロット」とかもOK。
「宇宙船に宿る機械生命体」なんて素敵ですね。
名前も、姿も、能力も、性別だって年齢だって自由です。
(行き先の世界にいそうな人だったらね)
つまり、「自分とは違う別の人生を旅できる」のです!
なんて贅沢な遊びなんでしょうか!
しかもしかも、「皆で一緒に」別人として異世界に旅ができるのです。
その「異世界」も、「その異世界にいる別人となった自分自身」も、
「別人となっている他の参加者」も、「彼らと共に体験する出来事」も、
全て物語りとして共有できるんです。
旅の仲間で「同じ旅のお話」ができるんです。
つまり、たとえ物語でも「その旅は本物」って事です。
わくわくしてきませんか?
そう、そんな素敵な遊びがTRPGです。
そして、正直に言って、
すごくおもしろいんですよ。これが。
まだやったことがない人には、是非とも一度は体験してもらいたいですね。
あなたの旅を、してみませんか。