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元コックリさんの鳴ちゃんったら、人間の子が卒業しちゃうのが寂しくって新学期が来ないようにしていたの！
アタシもね。アタシを好きになってくれた子がいたの。かわいい男の子。アタシの振る舞いも見た目も受け入れてくれた子だったわ。
卒業する時に、アタシに似合うからってリボンをくれたの……。今でも大切な宝物なのよ。
だから、わかるわ。わかりすぎてツライ……。
鳴ちゃんの説得は他のみんなにお任せして、アタシはもう一人、新学期を迎えないようにしちゃっていたテケテケ……いえ、†光速我道†テケテケ（ﾗｲﾄﾛｰﾄﾞｽﾋﾟｰﾄﾞ・ﾃｹﾃｹ）の説得に行ったわ。
最近、すっかり怖がられなくなったことを危惧して、存在が消えないように時間を止めていたの。
でもね……それって……動きがあまりにも速すぎて、あなたの姿が誰にも映っていないだけなのよね……。
より怖がられようと、速さを追求しすぎたんだわ……。
今では新しい怪談の道を見出してくれてよかった。彼女をバスケに誘ってくれてありがとうね大福ちゃん♡
でも、大福ちゃんって人面犬の体でどうやってバスケをしているのかしら？
鳴ちゃんもその子にコックリさんで呼び出してもらったらいいじゃない。ってことでお悩み解決できたみたい。
無事に時間が流れ出して、新学期を迎えることができたわ。
アタシは、たまにリボンをつけることにしたの。なんだか恥ずかしくって頭蓋骨に仕舞っていたのだけど、せっかくあの子がくれたものだから、ね。