開拓初日、たった二人の浮き島開拓が始まった。ひとまずはもう必要もない盾をシャベルにしておいた。これでなにかと使えるだろう。
なけなしの畑をクマに荒らされ、こちらにも襲いかかってきた。なんとか返り討ちにできたが、盾をシャベルにしたのは早計だったかもしれない。
二日目、相棒のカワニナが棚を作っていた。俺もなにかしなければ。欲しい物を尋ねてみれば鉱石がいると言われた。早速探すと空銅石がそこそこ採れた。やればできるもんだ。夜になると天気が急変し、激しい雷雨に襲われた。成すすべもなく小屋が焼け落ちた。幸いにも家具は無事だった。カワニナの仕事が無駄にならなくてよかった。
三日目、森の中で小動物を見かけた。あれらを飼育できれば食料に困ることは少なくなるだろうかと思い、放牧地を整えた。
その後、小屋の焼けた場所を張り替えなんとか生活できるようにしたのも束の間、またもや雷雨に襲われた。自然は残酷だ。カワニナが採ってきてくれたグミの実がなければ心が折れていたかもしれない。
四日目、カワニナに叱られた。石を全て使ってしまったからだ。かまどを作ると言っていたのにうっかりしていた。急いで採りに行ってなんとか精錬にまでこぎ着けた。これで生活の幅が広がる。
夜になるとまた雷雨が来た。が、俺たちは小屋を守りきり雷雨を切り抜けることができた!克服したんだ!
五日目、晴れ晴れとした気持ちで朝を迎えたら、トビイノシシが空から襲来してきた。なんだよそれ!?神は俺たちに恨みでもあるのか!? だが、クマを撃退した俺達にとっては楽な相手だった。
カワニナが俺の作ったインゴットを使って、二人用のテーブルを作ってくれた。「やっと床でご飯を食べなくてすみますね!」と嬉しそうにしているカワニナ。それは俺も同意だ。カワニナはサドナ・ガードナーなのもあって体がデカい。床に座るのは大変そうだったから喜びも一潮なのだろう。その日は早速テーブルについてボタン鍋をつついた。うんまかった。
六日目、改めて島の調査を行った。森にも河にも食料が豊富だ。米も小麦も育っているのはいささか不可解だが、ここは俺達の住んでいた場所とは違う。受け入れていくしかないだろう。
クーマは変わらずトボけたやつで愛嬌がある。いつか飼育したい。やつのミルクは甘くてうまいんだ。