「贖罪の獅子“ザンゲ・ライオン”だ。おじさんでごめんねぇ?」
“あなたの隣の大法典”隣人スタイルに所属するポロシャツ姿のおじさん魔法使い。経歴は司書。真の姿は大きな蒲公英。
毎朝、行きつけの喫茶店で週替わりのスペシャリティコーヒーを注文することを日課にしている。
愚者の目から見てもなんの変哲もないモーニングルーティンだが、魔法使いとして悠久のときを生きる彼にとっては、人間としての時間を感じられる貴重な“楔”のひとつなんだとか。
ところどころで詰めが甘く、得意なはずの経歴魔法【裁断】を肝心なところでよく外す。
ちなみに、酸味の強いコーヒーは苦手らしい。