セッション情報

空はどんより鉛色。風は冷たく頬が切れるほど。もう何日もの間、太陽を見ていない
けれどここはあったかい。暖炉が燃えて甘いチョコレートがあって、大好きなお友だちがいる。
外の悲しみも苦しみもここには入って来ない。

遠くから響く弔いの鐘の音。
「また誰かが死んだのね」

大人たちは言う。若い娘がかかる流行り病だと。
少女たちは知っている。吸血鬼が殺したのだと。
もうじき日が沈む。吸血鬼の時間がやって来る。
古くて広いお城の中、心に傷を抱えた少女たちがよりそい過ごす四日間。
「いけないとわかっているのです。けれど、それはとてもきれいで、こわくて、ここちよくて。さからうことが、できないのです……」

レギュレーション
タイプ：対立型
リミット：４
プレイヤー人数：４人
舞台：暗黒のヴィクトリア
使用ルール：基本ルールブックのみでOK
プレイ時間：３〜４時間
シーン表：オリジナルシーン表

概要
〈PC1〉
貴族の令嬢。
舞台となる城の主の娘。幼い頃に両親を亡くし、後見人の叔父と妹であるPC3と共に住んでいる。
つい最近まで病で生死の境をさまよっていた。心配のあまりやつれた妹を元気づけるためPC2と4を城に招く。
使命は「友だちと楽しく過ごすこと」
〈PC2〉
貴族の令嬢。
PC1と3とは幼い頃から家族ぐるみでの付き合いがあった。PC4とは直接の面識は無いものの名前は知っている。
早くに両親を亡くし、遠方に住む祖母に引き取られた。
しかし先月可愛がってくれた祖母も亡くなり、以来すっかりふさぎ込んでしまった。
幼友達と共に過ごし、少しでも元気を取り戻すためPC1の招きに応じる。
使命は「友だちと楽しく過ごすこと」
〈PC3〉
貴族の令嬢。
舞台となる城の主の娘。幼い頃に両親を亡くし、後見人の叔父と姉であるPC1と共に住んでいる。
大好きな姉が病に倒れ、このまま死んでしまうのではないかと心配し、夜も眠れず食事も咽を通らなくなっていた。
使命は「友だちと楽しく過ごすこと」
〈PC4〉
貴族の令嬢。
父親が外交官で長らく外国で暮らしていたが、最近帰国した。
PC2とは直接の面識は無いものの名前は知っている。
外国に比べて刺激の少ない生活にすっかり退屈している。幼なじみのPC1の招きに応じてやってきた。
使命は「友だちと楽しく過ごすこと」

十海様作「少女吸血鬼」を持ち込ませて頂きました。
pixivにて無料公開してくださっていますので、シナリオを回したい方や興味のある方は是非シナリオ通過されてから読んでいただけたらと思います。